Tiffany.J『孤独人間解放』

死ぬまでに友達できたらいいな…

孤独人間の化けの皮

私は常に化けの皮を被って生きてきた 言葉として嘘をついているのとはちょっと違うかもしれない 態度として虚勢を張っていると言った方が近いと思う 文字通り”裸を見られた”ら全世界から笑われる気がしていたから 相手にもされず一生見下される気がしていた…

マジョリティ社会が”恥ずかしい体”を生み出す

うちには私以外に体に傷を持った人間はいなかった 保育園でも私以外に手術痕のある子はいなかった 小学校でも私以外に水着から切開痕がはみ出ている子はいなかった 中学校でも私以外に隠せぬ傷痕に修学旅行の浴場で半泣きになる子はいなかった 高校でも私以…

虚構人生の始まり

生物として最も大事な栄養を摂り入れるという機能を持たされず生まれた私 生きるために生涯消えることのない傷を体中に負った 「命を助けてもらったのだから感謝して生きろ」 「同じ時期にNICUにいた子の中には生きられなかった子もいたのだ」 「助けてもら…

孤独人間の敗因

人間は自分達が思うほど進化していないのかもしれない 確かに技術は目覚ましい進歩を遂げてきた しかし、精神はある程度脳が進化してからそれほど進歩していない そう思い知ることが増えた 「自分磨き」「自分探し」 「自分とは?」「幸せとは?」 「生とは…

孤独人間没落の理由

私は今 実家の2階に住んでいる 中学生の息子と共に 42歳、無職、シングルマザー 精神障害者、病弱、就労不能 毎日処方薬を飲み 何とか一日一日を生きている 一人では何もできない 連絡をくれる友達すらいない 生活は両親の支援と障害年金で賄っているが ギリ…

虚偽と虚勢にまみれた孤独人間

水も飲めない不良品 傷だらけの醜い姿 天使などとは程遠く 自然淘汰されるはずの命だったのに 生き残ってしまった 私は私の体を受け容れられないまま 42年間生きてきた 不良品であることを美談にして 醜い姿を嘘で塗り固めた壁で隠して そして私は孤独人間に…