Tiffany.J『孤独人間解放』

死ぬまでに友達できたらいいな…

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

脳が慢性疲労だ

悪魔に睡眠を支配されてから始まったもう一つの人生 それは現実の人生では味わうことができない心の奥に閉じ込められた私の理想郷 現実と並行して進行している アパートの和室でベビーベッドに寝かされいるあの場面からスタートし 今では現実と同い年のもう…

睡眠が悪魔に支配された日 ー悪夢のマトリョーシカー

あれは小学校1年生の夏休みだった 私にとって睡眠は悪魔の時間と化した 私は生まれ変わりたいのではなく この苦難を味わう自分の意識を保ったまま別の体を手に入れたいのだと自覚した 完璧な体に交換したい この自分の意識を保ったまま永遠の時を過ごしたい…

地獄の沼に架かった天使の梯子

地獄の底なし沼で溺れたまま5年 「この先の人生、今以上辛く苦しいことはない」と確信したあの時 水面の上と下を行ったり来たりしていると 視線の先に天使の梯子が架かっているのが見えた 薄明光線とも呼ばれるそれは その名の通りぼんやりとした並行な筋で…

孤独人間の詩

『生まれ』 自分の全てを 認められなかった 自分の何もかもを 受け容れられなかった 存在さえも 「あなたはその様な段階にあるだけ」 きっとそう言われるのでしょう 「別の次元かの如く言われたくはないのです」 と言ったとしても 「あなたも理解できる時が…

心が住所不定だ

私が生きていることがこの世界の不自然だと サブリミナル的に脳に刻まれてきたためか 若い頃は「私はいつまで生きられるのか」と気にしながら生きていた 30代までは病気になる人自体が少ないし 周囲に私のような病人の気持ちがわかる人がいなかったから (こ…

死の先の希望

夜が来るのが怖かった 日が暮れてから日が昇るまで、毎日怖くて一睡もできなかった 土曜と日曜と祝日が怖かった 連休は入念な準備と相当な覚悟が必要だった 一人になるのが怖かった 同じ家のどこかに家族がいても不安だった 家から出るのが怖かった 準備はで…

地獄沼の狂気 ーパニック発作の実況ー

どれだけ叫び声を上げようと誰一人助けに来ないような山奥の密林 太陽は一日中昇らず 半径2mほどしか見えないくらい暗いか または、視界が全く開かないほど真っ暗闇かしかない 動物の気配すらない不気味な空間 そこにひっそりと佇む底なし沼 水は腐り、冷え…

地獄への道程

一人で生きるための身体的機能が先天的に欠落していた私は 自ずと周囲に頼らざるを得なかった 生まれた時から周囲の医療的看護的助けがないと即死という状況だったため 必然的に他人の心を読む癖がついた 自分の存在が常に親の負担になっている 親の言動の端…

マジョリティに潜む危険

ここ数日考えていたのはマジョリティについて 生まれたら必ず死ぬと私達は知っている だから、自分の存在が消える時が来ることを常にどこかで意識している だからこそ、危機管理ができるわけで 危機を回避するためには一人でいては危ないので集団の中に入ろ…

人間を選別する公教育

0歳児を健常児か病児かで区別し 4歳児を健常児か障害児かで区別し 就学児を知能検査で学校や学級を区別し 義務教育修了生を偏差値で区別し 高校卒業生を経済状況で区別し 成人を病気の有無、信条、思想、精神状態などで区別する 徐々に区別を繰り返し、人…

心が不自由だ

田舎は噂が広がるし、決して忘れられない 病気で生まれてきた子、体が弱い子、手術した子…… 私を見る人は皆、 「可哀想に」と言った 親戚中、近所中、40歳を過ぎた今でもそう言われることがある 私には 「不幸決定の人生だね」 「人間として不良品だね」 …

闇を深くする罠

反ワクチン団体を家宅捜査したニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/87bff5ec008a0abee0d311d61c7cf47a64a9b403 人は社会から切り離された時 社会を悪者にして恨むことで何とか自分を支えようとする そのための根拠、つまり背中を押してくれる材料と…

孤独人間の化けの皮

私は常に化けの皮を被って生きてきた 言葉として嘘をついているのとはちょっと違うかもしれない 態度として虚勢を張っていると言った方が近いと思う 文字通り”裸を見られた”ら全世界から笑われる気がしていたから 相手にもされず一生見下される気がしていた…

マジョリティ社会が”恥ずかしい体”を生み出す

うちには私以外に体に傷を持った人間はいなかった 保育園でも私以外に手術痕のある子はいなかった 小学校でも私以外に水着から切開痕がはみ出ている子はいなかった 中学校でも私以外に隠せぬ傷痕に修学旅行の浴場で半泣きになる子はいなかった 高校でも私以…

虚構人生の始まり

生物として最も大事な栄養を摂り入れるという機能を持たされず生まれた私 生きるために生涯消えることのない傷を体中に負った 「命を助けてもらったのだから感謝して生きろ」 「同じ時期にNICUにいた子の中には生きられなかった子もいたのだ」 「助けてもら…

孤独人間の敗因

人間は自分達が思うほど進化していないのかもしれない 確かに技術は目覚ましい進歩を遂げてきた しかし、精神はある程度脳が進化してからそれほど進歩していない そう思い知ることが増えた 「自分磨き」「自分探し」 「自分とは?」「幸せとは?」 「生とは…

孤独人間没落の理由

私は今 実家の2階に住んでいる 中学生の息子と共に 42歳、無職、シングルマザー 精神障害者、病弱、就労不能 毎日処方薬を飲み 何とか一日一日を生きている 一人では何もできない 連絡をくれる友達すらいない 生活は両親の支援と障害年金で賄っているが ギリ…

虚偽と虚勢にまみれた孤独人間

水も飲めない不良品 傷だらけの醜い姿 天使などとは程遠く 自然淘汰されるはずの命だったのに 生き残ってしまった 私は私の体を受け容れられないまま 42年間生きてきた 不良品であることを美談にして 醜い姿を嘘で塗り固めた壁で隠して そして私は孤独人間に…