Tiffany.J『孤独人間解放』

死ぬまでに友達できたらいいな…

心が住所不定だ

私が生きていることがこの世界の不自然だと

サブリミナル的に脳に刻まれてきたためか

若い頃は「私はいつまで生きられるのか」と気にしながら生きていた

30代までは病気になる人自体が少ないし

周囲に私のような病人の気持ちがわかる人がいなかったから

(この歳になればあちこちに不具合を感じたり

病気を抱えたりする人もちらほら出てきたようだが……)

 

自分がどれだけ頑張って生きていても

「そんなことではダメだ」「普通になれないぞ」

そんな野次が内から外から飛んできた

 

目の前に存在する人は、いつも私を傷つける

私も私を傷つける

自己の存在を常に疑って生きている

だから、私は心の住所が不定

本籍地がない、故郷がないと言うべきか

定住した経験もない

座標上に私の心は存在しない

座標がないから軸もない

 

世の中では

”自分で自分を愛しましょう”

”自分で自分の価値を決める”

みたいな自己実現の方法だと言うが

自己肯定感の座標0が定まっていない人間にとって

自己愛で居場所を獲得し維持するのは非常に困難だ

数十年の人生で達成できればラッキーなことで

少なくとも私にとっては不可能に近い

 

だからといって

心の終の棲家を見つけたい、定住したいという願望は消えない

私も座標上に入れて欲しい

誰かによって座標の中に私を招き入れ、固定していて欲しい

誰かに私という人間場所を位置付けて欲しい

それが私の恋愛の意義なのだろうと思う

これまでの言い方に直せばマジョリティへの憧れだ

恋愛・結婚という人間の多くが所属する自然の摂理の中に

私の存在も組み込んで欲しいのだ

自分の人生なのに自分が主役のような気がないから

いつも蚊帳の外から他人を羨ましく眺めているだけだから

マイノリティから抜け出したい、連れ出して欲しい

 

その願うことは未熟で間違っていると

本心を否定したままとにかく他人に助けを求めるようにして手を伸ばした

結果、間違った結婚をしてしまった

 

もう傷つきたくないと

次は遠く離れた人を慕った

面識のない人は私の体も過去も知られることはない

その人に幻滅されることはない

私を傷つける可能性が低い

何も知らないからこそ、実生活に影響を及ぼさないからこそ安心できた

 

それではいつまで経っても孤独だ

実際に他人が誰も存在しない世界に生きているならばそれでいいが

他人が存在しているのに誰一人からも好かれず求められず

誰かを愛さず生きるのは自分から自然の摂理を拒んでいる

 

入りたいと願ってきたマジョリティという座標は

ぼんやりした霧みたいなもの

いくら探してもどこにもない

2点が繋がることで初めてお互いを位置付け、座標が生まれる

 

 

 

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